5人の主人公を操作して、それぞれの物語を追っていくアクションRPG「オーディンスフィア レイヴスラシル」のレビューです。
 なお、過去にPS2で発売された「オーディンスフィア」のリメイクです。プラットフォームはPS4PS Vita。私がやっているのは後者です。
 
 キレイに書き込まれた背景とステージを舞台に、5人の主人公それぞれの物語が展開されます。
 魔王とも呼ばれる父の寵愛を得ようと死地に臨むグウェンドリン、母が遺した予言に逆らおうと行動をはじめたベルベット、ある日突然ウサギの姿になったコルネリウスなど、いずれもさすが主人公といった感じのキャラクターたち。
 使う武器や立ち回りもそれぞれ違うので、遊んでいて飽きることははありません。そして、彼らの行動が少しずつお互いに影響しあい、ひとつの結末に向かっていく様は非常に楽しいです。

 さて、今作ではキャラのレベルアップに必要な経験値が、敵を倒すよりも食べ物を得ることで多く取得できます。種を植えて自分で育てたり、敵を倒してドロップさせた食材を使って、そのまま食べたり、料理をこしらえてもらったり……この食べ物が、また、いちいち美味しそうなドット絵でして。

 ドット絵といえば、キャラクターの動きも細やかで素晴らしい。グウェンドリンは父王の話を聞くとき、ちゃんと背の高い彼のほうを見上げるんです。感動しました。コルネリウスは、うなだれると、耳まで少し萎れるのです。

 操作自体は、ステージ制で、上下左右しか移動の概念がありません。奥行きがなく、完全な2Dなので、アクションが苦手でもそこまでクリアは難しくないかなといった印象。
 これも私には嬉しい限りです。平原を俯瞰形式で進んでいくのも楽しいんですけどね。

 ステージにもいろいろなギミックが隠されており、それを探し当てるのも楽しいです。
 シナリオ自体は一本道のようですが、物語の主人公に自分を重ねて没頭するような、ファンタジーものの長編小説を読む面白さが魅力だと感じます。