結婚をテーマとした物語を集めた短編集です。「結婚貧乏」。中には『ハリー・ポッター』シリーズの訳者として(私の中では有名な)松本侑子氏の作品もあります。あの人小説なんて書いてたんですね。

 タイトルから予想するに、結婚にまつわる失敗を描いた物語ばかりなのだろうと踏んでいましたが、実際はそうでもありませんでした。はたから見れば失敗なのかもしれないけれど本人たちは幸せそうであったり、あるいは失敗の中にも光明が確かに見えるものであったり。
 これを読んで結婚に憧れを持つことは難しいけれど、代わりに結婚は意外と恐れるものでもないのだろうと前向きに捉えられる気がしました。

 でも結婚してから読んだ方が楽しいかも?

 一番好きなのは、タイトルは失念しましたが、穏やかで優しい医者と結婚した女のハナシ。
 優しいけれどセックスは求めてこない旦那を持つ主人公と、粗暴だけどセックスは求めてくる旦那を持つ友人の対比。どっちがどうというわけでもないけれど、その差異を面白いと思って読んでいました。どっちも実際にいそうな男性像だとも感じましたが。


結婚貧乏
  • 平安寿子_::_春口裕子_::_三浦しをん_::_内藤みか_::_宇佐美游
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