一種の仕掛け絵本だと思います。「きょうのおやつは かがみのえほん」。
 
 内容は他愛ないもので、今日のおやつを作る行程が描かれています。卵を割って、生地を作って、オーブンで焼いて、食卓に並べて……特筆すべきはギミック。
 縦に見開くのですが、上側のページが鏡になっており(正確には、鏡のように印刷されている)、そこに下側のページが移りこむのです。たとえばボウルなら半分ずつで、鏡に映った分も含めて1個のボウルになります。そこに、卵を割った絵があり……うーん、文字で表現するのは難しいですね。

 これは、ぜひ一度手にとって見ていただきたい。

 たとえば卵を割りいれる場面であれば、その卵が立体的に見えます。
 3D眼鏡も何も要りません。でも実際に見れば立体的なんです。よくぞこういった仕掛けを思いついたなあと、素直に感心しました。

 絵本自体は印刷してあるだけです。他の仕掛け絵本のように、ページの一部が破れて仕掛け自体が台無しになった、なんてことはないでしょう。
 内容を鑑みるに興味を持つのは女の子が多そうですが、ぜひ同じギミックで、男の子も興味を持つような絵本が出てほしいです。

 

きょうの おやつは かがみのえほん (福音館の単行本)
  • わたなべちなつ
  • 福音館書店
  • 1620円
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